お知らせ・News遺影制作・撮影

写真屋からのお願い

写真屋からのお願い。

写真屋からのお願い

終活に於いて、生前遺影を撮るのが当たり前になってきていますが、撮るのをためらう方もまだまだ沢山いらっしゃいます。

「死ぬ前に撮るなんて縁起が悪い…」
「まだまだ私は大丈夫!」

などなど色んなお気持ちがあるかと思います。

でも僕の経験上では撮影させて頂いて亡くなった方はいらっしゃいません。
むしろ「用意が出来た!」と、自分らしく意気揚々に過ごしていらっしゃる方が殆どです。(笑)

僕は写真屋ですから遺影の制作もたくさんさせて頂きました。
交通事故で突然亡くなった若い人や病気で亡くなった方もいました。

歳を取ると写真を撮らなくなります。
今はデジタルの時代でスマホで撮れるもんだから写真に対する重要度が低く、なおさら撮らない。
だから遺影を残せない人もいらっしゃいます。

あるとき一人の初老の男性から涙ながらに相談を受けた事がありました。
「この免許証から写真を作れないですか?」と。
見ると奥さんらしい女性の免許証。
お話を聞いてみると「癌で余命幾ばくで遺影にしたくない姿になってしまっている」との事。

本来、免許証の写真から葬儀につかうような大きな写真は作れません。
プリンターなどの点で見せるプリントは引き延ばせないのです。
持てる知識を引き出して涙ながらに何とか見れるように仕上げてお渡ししましたが、どうせなら「ご家族がご本人を偲べる写真」を遺してもらいたいです。

そこで提案です!
“家族写真”を撮っておいて下さい。
そしてそれを銀塩プリントにして用意しておいて下さい。
家族に囲まれると緊張もほぐれますし、その穏やかな顔のご遺影も作ることができます。
デジタルデータは雨や静電気に弱く災害に耐えられませんから写真屋の銀塩プリントにしておいて下さい。

お元気でも70代後半から80歳半ば位の写真が表情豊かで本当の人柄を偲べて良いと思います。

結構、淋しい想いをしてきた写真屋からのお願いでした。

写真屋・はれのひ工房
@harenohi_kobo

・フォト・ムービーバンク和歌山
地元のカメラマンネットワークにより和歌山の写真や動画を貸し出します。また取材代行や撮影代行も。
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すえしん

末藤慎一朗(スエトウ シンイチロウ)

和歌山生まれの和歌山育ちの水瓶座。
国立和歌山工業高専卒業後、機械設計やサービス職を経て30歳でライターに転職。
取材現場で撮影に対する考えを深め、「顧客の気持ちをくみ取った写真が撮りたい。」と思ってカメラマンに転身。
フリーのカメラマンに師事し、スタジオ撮影や結婚式場の撮影を経験して2010(平成22)年に独立、「写真屋・はれのひ工房」を設立。
撮影分野はWebサイトや商品撮影、料理・メニュー撮影、宣材・プロフィール写真、家族写真などを中心に多岐にわたる。

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